特集 COVID-19
各論
COVID-19の臨床 周産期・新生児領域におけるCOVID-19
森岡 一朗
1
MORIOKA Ichiro
1
1日本大学医学部小児科学系小児科学分野主任教授
pp.72-75
発行日 2022年1月1日
Published Date 2022/1/1
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000000012
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新型コロナウイルス感染妊婦の妊娠・周産期予後
コロナウイルス(coronavirus:CoV)のうち,重症急性呼吸器症候群(severe acute respiratory syndrome:SARS)コロナウイルス(SARS-CoV),中東呼吸器症候群(middle east respiratory syndrome:MERS)コロナウイルス(MERS-CoV),新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)は,いわゆる新興感染症で,一般に同じような臨床的特徴を有する。成人を中心に感染し,感染症を発症すると肺炎など重症化したり,死にいたる可能性がある。また,大規模な集団発生をひき起こすという特徴がある1)。では,SARS-CoV,MERS-CoV,SARS-CoV-2感染症妊婦の妊娠・周産期予後はどうだろうか? それらをまとめた海外のシステマティックレビューの1例を表に示す1,2)。同じような臨床的特徴を有していることがわかる。
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