特集 周産期の感染症対策
各論:最近の傾向
細菌性腟症
島野 敏司
1
SHIMANO Satoshi
1
1町立中標津病院産婦人科
pp.182-189
発行日 2026年2月10日
Published Date 2026/2/10
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000002600
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はじめに
1992年の「周産期医学」7月号に妊娠初診時細菌性腟症(bacterial vaginosis:BV)の頻度は10.2%(22/216)であることを,北海道の留萌市立病院から日本で最初に報告し1),以来,34年の歳月が流れた。当初,この重要な発表を卒後わずか7年目の小生が担ってよいものかはなはだ疑問に思っていた。論文は採用され,雑誌を手に取り嬉しかったことは今も忘れない。その後,この分野の発表が続々と出てくるだろうと想像していたが,発表数は少なく,拍子抜けをした。1991年4月〜1992年3月に留萌にて妊娠初診時BVスクリーニング・治療を行った結果,切迫早産による入院患者は激減した。ある日,院長に呼ばれ「どうしてこんなに入院患者が減少したの?」と質問された。それくらい妊娠経過は良好であった。隔週ごとに先輩の先生に手伝ってもらいながら512分娩/年をこなすことができた。

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