特集 周産期感染症2026
新生児からみた周産期感染症
2.臨床編―総論
64.抗菌薬の選択
戸石 悟司
1
Satoshi Toishi
1
1成田赤十字病院新生児科
キーワード:
新生児感染症
,
抗菌薬
,
多剤耐性
,
適正使用
,
情報収集
Keyword:
新生児感染症
,
抗菌薬
,
多剤耐性
,
適正使用
,
情報収集
pp.288-292
発行日 2025年12月25日
Published Date 2025/12/25
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000002480
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はじめに
新生児感染症は診断が難しく,適切な初期対応を怠ると生命予後に直結するため,迅速な診断と適正な抗菌薬投与が求められる。その実現には,新生児特有の生理学的特性と感染リスク背景の理解および情報収集が不可欠である。出生時にはほぼ無菌の状態である新生児において,感染経路は主に母児間垂直感染によるが,NICU入院後は環境由来の菌(例:メチシリン耐性黄色ブドウ球菌〔MRSA〕などのブドウ球菌)による院内感染の影響が大きい。新生児における抗菌薬の選択については,施設によって考え方は多種多様であることは周知のところであるが,情報収集をしっかり行ったうえで,さまざまなポイントを鑑みて適正な抗菌薬の選択につながるようにしたいところである。本稿ではさまざまなポイントを紹介する。

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