特集 周産期感染症2026
新生児からみた周産期感染症
1.基礎編
53.新生児/乳児期の腸内細菌叢と感染防御機構―特にビフィズス菌に着目して
伊藤 淳
1
Atsushi Ito
1
1東京大学医学部附属病院小児科
キーワード:
ビフィズス菌
,
腸内細菌叢
,
腸管免疫
,
制御性T細胞
,
抗炎症作用
Keyword:
ビフィズス菌
,
腸内細菌叢
,
腸管免疫
,
制御性T細胞
,
抗炎症作用
pp.235-242
発行日 2025年12月25日
Published Date 2025/12/25
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000002469
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はじめに
ヒトの常在細菌は,皮膚や消化管,その他にそれぞれ固有の種類が住み着いている。この細菌全体を細菌叢と呼ぶ。ヒトの体を構成する細胞数が約60兆個といわれるのに対して,体内にはそれを上回る100兆個以上,種類にして1,000種類以上の細菌が存在する。その内訳は,口の中が約100億個,皮膚が約1兆個,胃が約1万個,小腸が約1兆個,大腸が約数百兆個,泌尿器や生殖器が約1兆個であるといわれる。圧倒的に数が多いのが大腸に住み着く腸内細菌の細菌叢であり,細菌の重さだけで1 kgに達するという。重さでは脳や肝臓に匹敵し,「第二の臓器」という呼び方もされている。

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