特集 “認知症+併存疾患” アプローチの最前線
各併存疾患の対策と管理
便秘(腸内細菌叢)
仙石 錬平
1
1東京慈恵会医科大学附属第三病院 脳神経内科
キーワード:
便秘
,
Parkinson病
,
腸内細菌叢
,
Alzheimer型認知症
,
Lewy小体認知症
Keyword:
便秘
,
Parkinson病
,
腸内細菌叢
,
Alzheimer型認知症
,
Lewy小体認知症
pp.1331-1335
発行日 2022年6月1日
Published Date 2022/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika129_1331
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Summary
▪高齢になると便秘罹患者数が増加する.認知機能障害の程度では,非健忘型軽度認知障害(non amnestic MCI)になると便秘罹患率が上昇する.
▪以前より,脳と腸の相関はストレス研究が主にクローズアップされており,近年では神経変性疾患において脳腸相関が再認識されている.
▪腸内細菌叢を介する関与がAlzheimer型認知症(AD)のアミロイド斑形成に関わっている.
▪認知症の代表疾患であるADとLewy小体認知症(LBD)における腸内細菌叢からみた治療戦略が近年取り上げられている.
© Nankodo Co., Ltd., 2022