特集 おさえておきたい! 胎児・新生児の超音波検査
新生児の超音波検査:頭頸部
脳血流の評価
池田 智文
1
IKEDA Toshifumi
1
1青森県立中央病院新生児科
pp.1247-1250
発行日 2025年10月10日
Published Date 2025/10/10
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000002326
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はじめに
新生児では,大泉門などから超音波検査のカラードプラ法にて脳血流を低侵襲で比較的簡単に測定できる。そのため,古くから脳の血行動態の変化と新生児疾患との関連を示唆する報告に脳血流の評価が用いられてきた1)。特に前大脳動脈(anterior cerebral artery:ACA)や内大脳静脈(internal cerebral vein:ICV)などの脳血流の評価は矢状断面の正中部にて観察することができ(図1),近年においても循環管理の指標として,新生児の急性期管理や急変時〜慢性期の早産児管理まで広く用いられている。

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