Japanese
English
特集 リハビリテーション医学の基礎―運動生理学
運動と脳血流動態
Changes in Regional Cerebral Blood Flow during Voluntary Movements.
川島 隆太
1
,
福田 寛
1
Ryuta Kawashima
1
,
Hiroshi Fukuda
1
1東北大学加齢医学研究所機能画像医学研究分野通信放送機構青葉脳画像リサーチセンター
1Department of Nuclear Medicine & Radiology, IDAC, Tohoku University; Aoba Brain Imaging Research Center, TAO
キーワード:
ポジトロンCT
,
局所脳血流量
,
随意運動
,
大脳運動野
Keyword:
ポジトロンCT
,
局所脳血流量
,
随意運動
,
大脳運動野
pp.713-717
発行日 1999年8月10日
Published Date 1999/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552109028
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はじめに
運動に伴い血圧が上昇し,心拍数が増加し,結果,心拍出量が増加する.増加した血液の多くは運動を行っている骨格筋に供給されると考えられているが,脳の血流はどう変化するであろうか? Scheinbergら1)やHedlundら2)の研究からは,全身の運動を行った場合でも,安静時と比較して,脳全体の血流量には有意な変化はないことが報告されている註).では脳の局所ではどのような血流の変化が起こるのであろうか? 本稿では,ヒトが随意運動を行ったときの局所脳血流量の変化に関して解説する.
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