発症要因 母体の栄養と環境

はじめに

　日本の全国出生コホートコンソーシアムの報告^1）によると，small for gestational age（SGA）発生は，妊娠前の低体重（BMI＜18.5 kg/m²）〔リスク比（RR）1.72），妊娠中の不十分な体重増加（BMI＜18.5 kg/m²では＋12 kg未満，18.5 kg/m²≦BMI＜25 kg/m²では＋10 kg未満，25 kg/m²≦BMI＜30 kg/m²では＋7 kg未満）（RR 1.95），および妊娠中の喫煙（RR 1.59）と有意に関連していた。この報告から，妊娠前の低体重，および妊娠中の不十分な体重増加が，日本におけるSGA発生の一因であることがわかる。