特集 ローリスク妊婦ローリスク新生児のケア2025
分娩時の母体と新生児のケア:新生児
初回新生児健診のポイントとルーティーンケア
鈴木 俊彦
1
SUZUKI Toshihiko
1
1名古屋大学医学部附属病院総合周産期母子医療センター
pp.81-85
発行日 2025年1月10日
Published Date 2025/1/10
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000001997
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はじめに
妊娠経過に異常がなく出生後の緊急対応が不要と判断された新生児は,通常ローリスク新生児として扱われ,新生児室や母児同室で管理される。しかし,出生後早期には胎内環境から胎外環境への移行過程で適応障害が生じたり,潜在的な疾患が確認されたりする可能性がある。そのため,新生児ケアのガイドラインでは,出生後早期(生後24時間以内)の初回診察や退院時の診察,ルーティーンケアが推奨されており1,2),これらのアプローチにより新生児の健康状態の把握や異常の早期発見,家族への支援が可能となる。
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