特集 これならわかる骨系統疾患とその周辺
総論
外科的治療
西須 孝
1
SAISU Takashi
1
1千葉こどもとおとなの整形外科
pp.1620-1623
発行日 2024年12月10日
Published Date 2024/12/10
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000001952
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はじめに
骨系統疾患に対して外科的治療の対象となる整形外科的問題は,① 機能的問題,② 整容的問題,③ 疼痛の3つに分けられる。これをもたらす背景にあるのが,A:骨脆弱性,B:骨形態・長さの異常,C:関節形態の異常や関節不安定性,D:脊柱管の狭窄である。① は乳児期から運動発達の遅れとして認識される。疾患によっては,脊椎の問題から麻痺が後発することがある。② は乳児期より周囲の人々に認識され,思春期以降になってから本人がそれを自覚し精神的苦痛となることが多い。③ は乳幼児期には骨脆弱性による骨折で,青年期以降では関節変形に起因してもたらされることが多い。
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