今月の臨床 いまなぜ“胎児仮死”か
胎児仮死を見逃さない
1.IUGRと胎児仮死
5)Biophysical Profile
武久 徹
1
1武久産婦人科医院
pp.1616-1620
発行日 1995年12月10日
Published Date 1995/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409902354
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
Biophysical profile score(BPS)が紹介されてから約15年間経過している.現在では,いくつかの間題はあるものの,BPSが胎児低酸素症の急性マーカー(一過性頻脈FBM:胎児呼吸様運動,FM:胎動,FT:胎児筋緊張)と慢性のマーカー(羊水量)の両方を調べる検査方法で,胎児管理として最も信頼できる検査として先進国間で多用されている.
本稿では,特集タイトルに沿ってBPSによるIUGR管理,とくに「胎児仮死」(この用語使用の問題点は,本号1660〜1661頁に掲載されている“Obstetric News”をご一読下さい)回避,BPS利用に関する問題点を解説したい.
Copyright © 1995, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.