特集 周産期の画像診断 第3版
母体・胎児編 Ⅰ.超音波診断 A.妊娠初期
子宮奇形,子宮腫瘍
馬場 一憲
1
BABA Kazunori
1
1埼玉医科大学総合医療センター総合周産期母子医療センター
キーワード:
子宮奇形
,
子宮筋腫
,
子宮腺筋症
,
子宮肉腫
,
3次元超音波
Keyword:
子宮奇形
,
子宮筋腫
,
子宮腺筋症
,
子宮肉腫
,
3次元超音波
pp.67-71
発行日 2024年12月23日
Published Date 2024/12/23
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000001818
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
子宮奇形
子宮は胎児期に左右のミュラー管が癒合して形成されるが,その過程でさまざまな形態異常が生じる。形態異常にはさまざまな種類があり,日本では米国生殖医学会(当時はAmerican Fertility Society)が1988年に発表した分類1)が長く使われてきたが,2021年に同じ学会(American Society for Reproductive Medicineと改名)から新しい分類2)が発表されている。この分類では子宮奇形を9つに分類し計34のバリエーションが図示されている。このなかで妊娠に至る可能性のあるのは,それぞれバリエーションがあるものの基本的には,単角子宮,中隔子宮(弓状子宮を含む),双角子宮,重複子宮(図1)2)である。
© tokyo-igakusha.co.jp. All right reserved.