特集 新生児のケア,検査,治療の工夫―筆者はこうしている
検査・治療の工夫 感染症の抗菌薬の選択
大橋 祥子
1
,
増永 健
2
OHASHI Shoko
1
,
MASUNAGA Ken
2
1東京都立大塚病院新生児科
2東京都立北療育医療センター
pp.1251-1254
発行日 2024年9月10日
Published Date 2024/9/10
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000001717
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はじめに
周産期医療の進歩に伴い,新生児や早産児の生存率が上がっているが,細菌感染症は新生児,とりわけ早産児においては現在も重篤な疾患であり,その治療においては迅速な対応が重要である。その一方で,適切な薬剤の選択をして不必要な投薬を避けることで,有害事象のリスクを減らすことができるため,抗菌薬適正使用(antimicrobial stewardship:AS)が必要とされる。新生児のなかで特に早産児の特徴や,感染時期での違いなどを踏まえ,抗菌薬の選択について述べる。
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