特集 見て,聞いて,触って,身体所見から考える妊産褥婦の異常とその対応
産褥期の大量出血―産褥10日目に出血した
森山 佳則
1
,
関谷 隆夫
1
MORIYAMA Yoshinori
1
,
SEKIYA Takao
1
1藤田医科大学医学部産婦人科学講座
pp.1173-1181
発行日 2022年8月10日
Published Date 2022/8/10
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000000291
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はじめに
産褥期の大量出血とは,分娩後異常出血(postpartum hemorrhage:PPH)の重症例であり,さらに出血が増量すれば,産科危機的出血として生命の危機に陥ることになる。こうした場合には,まず全身状態の評価と原因の究明を行い,適切な治療につなげることが母体の予後向上に寄与する。本稿では,分娩が終了して退院後から1か月健診の間に発生した後期異常出血を想定して解説する。
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