増刊号 周産期診療のための病態生理
[新生児編]
血液・黄疸
黄疸の光療法の効果はどのような機序なのか
岡田 仁
1
OKADA Hitoshi
1
1香川県立保健医療大学臨床検査学科
キーワード:
ビリルビン光異性体
,
LED
,
4E, 15Z-サイクロビリルビン
Keyword:
ビリルビン光異性体
,
LED
,
4E, 15Z-サイクロビリルビン
pp.580-584
発行日 2023年12月28日
Published Date 2023/12/28
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000001375
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黄疸の基本病因,発症機序,解剖学的背景
光療法は,高非抱合型ビリルビン血症を呈する病態を呈する児に対して,ビリルビン脳症(核黄疸)の予防のために適応される。黄疸は皮膚へ分布したビリルビン色素による目にみえる皮膚の黄染した状態である。新生児期は成人と比べてビリルビンの生成速度が速く,UDP-グルクロン酸転移酵素(UGT)活性が低く,腸肝循環が盛んであるため,一過性の生理的な黄疸を認める。
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