増刊号 周産期診療のための病態生理
[新生児編]
血液・黄疸
早産低出生体重児の後期貧血への鉄剤投与がなぜ予後を改善するのか
川口 千晴
1
KAWAGUCHI Chiharu
1
1大和高田市立病院小児科
キーワード:
iron deficiency
,
iron deficiency anemia
,
brain development
,
premature
Keyword:
iron deficiency
,
iron deficiency anemia
,
brain development
,
premature
pp.576-579
発行日 2023年12月28日
Published Date 2023/12/28
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000001374
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未熟児貧血
新生児は,出生時の血液喪失や,短い赤血球寿命,エリスロポエチン(EPO)産生減少,急速な発育などにより一時的に生理的貧血となる。早産児は重症化しやすく,「未熟児貧血」とよばれる病的な状態を呈する。未熟児貧血は発症時期やその要因の違いから,生後4~8週に出現する「早期貧血」と生後16週以降に出現する「後期(晩期)貧血」に大別される。
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