今月の臨床 完全マスター! 妊娠高血圧症候群─PIHからHDPへ
新生児予後
妊娠高血圧症候群母体から出生した早産・低出生体重児の神経発達予後
山本 将功
1
1鹿児島市立病院新生児内科
pp.696-702
発行日 2018年7月10日
Published Date 2018/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409209445
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●近年,極低出生体重児における妊娠高血圧症候群母体の割合は増加しており,発達予後に与える影響を考慮することは重要である.
●母体の妊娠高血圧症候群は脳性麻痺などの運動発達への影響は少ないが,早発型妊娠高血圧腎症の一部では脳性麻痺のリスクが上昇する可能性がある.
●妊娠高血圧症候群母体は児の自閉症スペクトラム障害発症リスクであり,母体血,臍帯血中では脳の発達に関連する成長因子の発現異常を認め,胎児期から脳の発達に影響を与えている可能性がある.
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