増刊号 周産期診療のための病態生理
[新生児編]
中枢神経系
なぜ超早産児では生後72時間までに脳室内出血が起こりやすいか
山田 直史
1
YAMADA Naoshi
1
1宮崎大学医学部産婦人科総合周産期母子医療センター
キーワード:
超低出生体重児
,
脳室内出血
,
平均動脈血圧
,
脳血流灌流量
Keyword:
超低出生体重児
,
脳室内出血
,
平均動脈血圧
,
脳血流灌流量
pp.330-333
発行日 2023年12月28日
Published Date 2023/12/28
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000001308
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分 類
脳室内出血(intraventricular hemorrhage:IVH)は超低出生体重児の急性期管理において,最も重要な問題の一つである。IVHはPapile分類にて4段階で評価され,重症IVHはgrade 3,4を表すことが多い1)。わが国の在胎24週から32週未満の1,500g未満の極低出生体重児における重症IVH発症率は4%と海外と比較すると低い2)。そして在胎22~23週の超早産児において重症IVH発症率は約20~40%を占め,依然として急性期管理が難しい1,3,4)。
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