増刊号 周産期診療のための病態生理
[産科編]
羊膜の病態生理
羊膜の病態生理はどこまでわかっているか
相古 千加
1
,
二階堂 敏雄
2
SOKO Chika
1
,
NIKAIDO Toshio
2
1富山大学大学院学術研究部医学系システム機能形態学
2富山大学
キーワード:
幹細胞
,
再生医療
Keyword:
幹細胞
,
再生医療
pp.309-311
発行日 2023年12月28日
Published Date 2023/12/28
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000001301
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羊膜の構造
妊娠中,胎児は子宮内で卵膜に包まれ,卵膜内を満たす羊水中に浮いた状態で存在する。胎児はこれらにより,外的な衝撃,細菌やウイルスなどの感染から守られている。卵膜は羊水に触れる表面にある羊膜と,その下層の絨毛膜,および脱落膜に分けることができる。このうち羊膜は,3つの層,単層の上皮組織,基底膜および無血管の結合組織からなっており,羊膜の上皮が胎児側,羊水との境界となっている。
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