特集 楽しくお産・楽しく育児―身体的・精神的・社会的(Biopsychosocial)な課題からみた出産・育児支援
社会的課題
支援者とともに育児を楽しむ
飯島 彩加
1,2
,
渡邉 久実
3
,
田中 笑子
4
,
安梅 勅江
5
IIJIMA Ayaka
1,2
,
WATANABE Kumi
3
,
TANAKA Emiko
4
,
ANME Tokie
5
1あいち小児保健医療総合センター
2愛知県立大学大学院看護学研究科博士後期課程
3国立研究開発法人理化学研究所革新知能統合研究センター
4武蔵野大学看護学部看護学科
5筑波大学医学医療系
pp.1776-1778
発行日 2023年12月10日
Published Date 2023/12/10
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000001203
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はじめに
核家族化や育児経験の乏しい親の増加,地域のつながりの希薄化や育児支援の低下が進行するなかで,孤立する親が増えている。女性の社会進出が進むなかでも育児は母親の役割であるという根強い性的役割分業認識は未だにあり,母親の負担は大きい。父親は仕事のために家庭にいる時間が短く,育児の仕方がわからない背景をもちながらも育児を行う現状もある1)。孤立した育児は育児不安やストレスにつながり2),親のストレスは虐待の要因となる3)。現代の家族背景において,健やかな親育ち・子育てには育児支援者は欠かせない存在である。
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