特集 楽しくお産・楽しく育児―身体的・精神的・社会的(Biopsychosocial)な課題からみた出産・育児支援
社会的課題
育児休暇
鈴木 妙子
1
,
西郡 秀和
2
SUZUKI Taeko
1
,
NISHIGORI Hidekazu
2
1福島県立医科大学看護学部母性看護学・助産学部門
2福島県立医科大学ふくしま子ども・女性医療支援センター発達環境医学分野
pp.1772-1775
発行日 2023年12月10日
Published Date 2023/12/10
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000001202
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はじめに
わが国には,一定の条件を満たした労働者であれば男女ともに利用可能な育児のための休暇・休業制度がある。しかしながら,その取得率および取得期間には男女差が大きい。男性の育児休業取得率は2022年度には過去最高の17.13%となったが,およそ80%で推移している女性の育児休業取得率には程遠い1)。また,男性の育児休業取得期間は2週間未満が過半数であり,女性の6か月以上が90%以上と比較すると短期間である2)。
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