特集 新型コロナウイルス感染症と周産期医療
各論
小児医療への影響 小児のCOVID-19の臨床像とその変化
松原 知代
1
MATSUBARA Tomoyo
1
1獨協医科大学埼玉医療センター小児科
pp.1507-1511
発行日 2023年10月10日
Published Date 2023/10/10
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000001131
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はじめに
2019年12月から世界的に流行したCOVID-19は,当初,わが国の患者数も少なく,小児より高齢者の患者が多かったが,変異株の出現により小児患者が増加して重症例も報告されるなど臨床像が大きく変化した。小児のCOVID-19の臨床像は,① 急性期COVID-19,② severe acute respiratory syndrome coronavirus-2(SARS-CoV-2)感染により引き起こされる小児多系統炎症性症候群(multisystem inflammatory syndrome in children:MIS-C)および ③ COVID-19後遺症(long COVID)に大別される。
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