特集 今,改めて考える,流産,死産,新生児死亡
各論
18トリソミーの家族を支えるグリーフケア
櫻井 浩子
1,2
SAKURAI Hiroko
1,2
1東京薬科大学薬学部生命・医療倫理学研究室
218トリソミーの会
pp.789-792
発行日 2023年5月10日
Published Date 2023/5/10
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000000928
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はじめに
近年,出生前検査の普及も加わり,周産期におけるグリーフケアのあり方が重要視されている。厚生科学審議会科学技術部会NIPT等の出生前検査に関する専門委員会「NIPT等の出生前検査に関する専門委員会報告書」のなかでも,「流産や子宮内胎児死亡,早期新生児死亡が予測される場合や,妊娠の中断が選択された場合,家族を支援するという姿勢での親子に寄り添ったグリーフケアや緩和ケア等の提供が必要であり,ピアサポートも活用した適切な支援体制の充実が求められる」1)とグリーフケアの必要性,さらにはピアサポートの活用が唱えられている。
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