特集 How to Follow-up―ハイリスク児フォローアップの必修知識2023
発達
Key ageでの発達(運動,知的,行動)の評価
道下 麻未
1
,
平澤 恭子
1
MICHISHITA Mami
1
,
HIRASAWA Kyoko
1
1東京女子医科大学病院小児科
pp.533-537
発行日 2023年4月10日
Published Date 2023/4/10
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000000858
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はじめに
早産児,極低出生体重児では,新生児期に中枢神経に影響をきたす合併症などにより脳性麻痺,視覚障害,知的障害などの神経学的障害の頻度が一般児に比べ高率であることが知られている。また,新生児期に明らかな合併症を認めなかったとしても,身体発育や精神運動発達の経過がゆっくりであるなど,正期産児とは異なる点も多く,保護者の不安が強い傾向がある。そのため,身体発育や発達のていねいなフォローアップにより,必要なアドバイスや介入を提供することが重要である。疾病や異常の早期発見を行い,適切な養育支援を行うことことは,新生児医療のアウトカムを検討するリサーチフォローアップとともにフォローアップの重要な役割である。本稿では保護者へのアドバイスも考慮したフォローアップでの評価についてまとめた。
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