今月の主題 糖尿病―診断・治療の指標
技術解説
AGE
藤井 渉
1
,
牧田 善二
1
Wataru FUJII
1
,
Zenji MAKITA
1
1北海道大学医学部第二内科
キーワード:
AGE
,
グリケーション
,
糖尿病合併症
Keyword:
AGE
,
グリケーション
,
糖尿病合併症
pp.1161-1166
発行日 1996年10月15日
Published Date 1996/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542903045
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
生体内蛋白が還元糖と非酵素的に反応することにより,特有の蛍光を持つ褐色のAGEと呼ばれる物質が生成する.糖尿病患者ではAGEが組織に蓄積し,合併症(腎症,網膜症,神経症など)の成因の1つと考えられている.AGEは多様な物質であり,それぞれのAGEの性質に応じて,機器分析,蛍光の測定,免疫学的手法などを用いて定量される.AGEの測定技術は,現在のところ普遍的なものではなく,その普及が望まれる.〔臨床検査40:1161-1167,1996〕
Copyright © 1996, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.