特集 How to Follow-up―ハイリスク児フォローアップの必修知識2023
発達
年齢に応じた発達・知能検査の選択・評価と家族への説明
柳楽 明子
1
NAGIRA Akiko
1
1国立成育医療研究センターこころの診療部
pp.538-541
発行日 2023年4月10日
Published Date 2023/4/10
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000000859
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はじめに
育ちのなかで不適応や学習のつまずきなどがみられる子どもたちへの支援を考えるとき,まずはつまずいているポイントや要因を探ることが必要となる。発達・知能検査は子どもの精神発達の遅れや能力のアンバランスさを特定の項目や数値として可視化し,支援の手がかりをもたらす有用なツールといえる。ただし,とりわけ低年齢の子どもではスムーズに検査に応じることができない場合も少なくない。そのため検査は個々の子どもの年齢や特徴に合わせて実施可能な方法を選択していくことが望まれる。また数値としては現れないが行動観察から得られた情報も,大切な支援の手がかりとして取りこぼさずに生かしていくことが重要である。
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