増刊号 191の疑問に答える周産期の栄養
新生児・乳児の栄養
7.合併症をもった児の栄養管理
8)消化管疾患術後の栄養管理
木村 武司
1
,
山野 由貴
1
,
田附 裕子
2
Kimura Takeshi
1
,
Yamano Yuki
1
,
Tazuke Yuko
2
1大阪大学大学院医学系研究科小児科学
2大阪大学大学院医学系研究科小児成育外科学
キーワード:
腸管不全
,
中心静脈栄養
,
腸管アダプテーション
,
GLP-2アナログ製剤
Keyword:
腸管不全
,
中心静脈栄養
,
腸管アダプテーション
,
GLP-2アナログ製剤
pp.691-694
発行日 2022年11月18日
Published Date 2022/11/18
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000000672
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はじめに
腸管不全(intestinal failure:IF)は,小腸の機能が失われることによって消化吸収障害をきたす状態と定義される。小児IFの原因として,新生児~乳児期の壊死性腸炎や,消化管の先天的な異常に対する外科手術後に生じた短腸症候群(short bowel syndrome:SBS)が多くを占める。腸管リハビリテーションの進歩によって小児IFの予後は大きく改善しているが,複数の職種・専門診療科が連携した緻密な栄養管理が求められる。本稿では,消化器疾患術後に生じたSBSへの栄養管理を中心に,上部消化管・下部消化管の術後栄養管理についても概説する。
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