増刊号 191の疑問に答える周産期の栄養
新生児・乳児の栄養
7.合併症をもった児の栄養管理
4)在宅静脈栄養の実施法
曹 英樹
1
Soh Hideki
1
1川崎医科大学附属病院小児外科
キーワード:
HPN
,
腸管不全
,
短腸症候群
,
ヒルシュスプルング病類縁疾患
Keyword:
HPN
,
腸管不全
,
短腸症候群
,
ヒルシュスプルング病類縁疾患
pp.674-677
発行日 2022年11月18日
Published Date 2022/11/18
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000000668
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はじめに
栄養療法においては腸が使用可能な場合には経腸栄養が優先される。そして腸管機能が大きく損なわれているような短腸症候群やヒルシュスプルング病類縁疾患をはじめとする腸管不全症例においては,中心静脈栄養(total parenteral nutirition:TPN)が長期間にわたり必要となる。在宅静脈栄養法(home parenteral nutrition:HPN)はTPNによるサポートを必要とする患児に家庭でTPNを行うことであり,これにより患児は入院生活から解放され,成長していく上でかけがえのない大切な場所である家庭に復帰し,就学を果たすことができるようになる。患児・家族とも生活の向上がもたらされるだけでなく,その後の成長や発達に重要な機会を得ることができる。
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