特集 Late preterm・Early termを展望する
各論
産科編―産科合併症・合併症妊娠の最適な分娩時期 心疾患合併妊娠
桂木 真司
1
KATSURAGI Shinji
1
1宮崎大学医学部附属病院産婦人科
pp.508-515
発行日 2022年4月10日
Published Date 2022/4/10
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000000116
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はじめに
妊娠中は生理学的に循環血液量が約5Lから7Lに増加し,心機能が正常である多くの妊産婦はこれを許容するが,心疾患をもつ女性においては既存の心負荷に加えてさらなる容量負荷となる。妊娠・出産によるリスクの高い心疾患として日本循環器学会(日循)・日本産科婦人科学会(日産婦)の合同ガイドラインでは肺高血圧症,大動脈径40mmをこえるMarfan症候群,左室流出路の高度狭窄,左心室駆出率40%以下の低心機能,酸素飽和度85%以下のチアノーゼ性心疾患,機械弁の6つを挙げている。
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