特集 生殖補助医療の進歩と周産期医療
産科の立場から
卵子提供妊娠の周産期管理
山下 隆博
1
YAMASHITA Takahiro
1
1総合母子保健センター愛育病院
pp.395-397
発行日 2022年3月10日
Published Date 2022/3/10
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000000091
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はじめに
卵子提供妊娠は1984年に初めて報告されて以降普及が進み,米国や欧州では現在体外受精の約1割を占めるまでになっている1,2)。一方でわが国では法整備がなされていないことから海外で卵子提供を受けてくるケースがほとんどで,年間300~400人の児が卵子提供妊娠で出生していると推定されている。
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