特集 難聴の疑問に答える
【難聴疾患とその治療】
脳梗塞など中枢性疾患にはどのような種類があるか? その治療法は?
泉 修司
1
Shuji Izumi
1
1新潟大学医学部耳鼻咽喉科・頭頸部外科
キーワード:
中枢性難聴
,
聴覚失認
,
皮質聾
Keyword:
中枢性難聴
,
聴覚失認
,
皮質聾
pp.1150-1153
発行日 2026年9月1日
Published Date 2026/9/1
DOI https://doi.org/10.24479/ohns.0000002324
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
はじめに
感音難聴は内耳性難聴と後迷路性難聴に分けられるが,後迷路性難聴のうち,脳幹(蝸牛神経核以降)から大脳聴覚野を含む聴覚伝導路の障害によって生じる難聴を中枢性難聴と呼ぶ。中枢性難聴は,脳血管障害や腫瘍性疾患などさまざまな疾患によって生じるが,内耳性難聴に比して頻度が低くさまざまな合併症状のため診断に至らない例も多い。しかし,典型例では障害部位による症状の現れ方にパターンがあり,それを知ることで正確な診断に近づくことができる。本稿では,中枢性難聴の障害部位による症状の違いと原因となる疾患について解説する。

© tokyo-igakusha.co.jp. All right reserved.

