特集 てこずった症例・難治症例にどう対応するか
耳領域
先天盲・後天聾のためにおこなった人工内耳手術症例
加我 君孝
1
,
榎本 千江子
2
,
関口 香代子
1
,
南 修司郎
2
Kimitaka Kaga
1
,
Chieko Enomoto
2
,
Kyoko Sekiguchi
1
,
Shujiro Minami
2
1国立病院機構東京医療センター・感覚器センター
2国立病院機構東京医療センター耳鼻咽喉科
キーワード:
視覚聴覚二重障害
,
点字
,
人工内耳
Keyword:
視覚聴覚二重障害
,
点字
,
人工内耳
pp.980-982
発行日 2024年9月1日
Published Date 2024/9/1
DOI https://doi.org/10.24479/ohns.0000001229
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はじめに
先天盲で,かつ後天聾の患者とのコミュニケーションは点字を用いる。音声も筆談も役に立たない。IT技術を応用した音声文字変換アプリも文字音声変換アプリも役に立たない。音声点字変換アプリは役立てることが可能である。移動には介助者が必要である。1人での外出は困難である。われわれの病院では音声点字変換アプリがまだない時代から,先天盲・後天聾の人工内耳手術により聴覚の再獲得による音声コミュニケーションの実現に取り組んできた。
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