特集 0歳児と耳鼻咽喉科─新生児・乳児への対応─
【診療の実際】咳・発熱・鼻漏など一般症状への対応
0歳児の鼻漏,鼻閉
有本 友季子
1
Yukiko Arimoto
1
1千葉県こども病院耳鼻咽喉科
キーワード:
後鼻孔閉鎖
,
上顎体
,
線毛機能不全症候群
,
RSウイルス感染症
Keyword:
後鼻孔閉鎖
,
上顎体
,
線毛機能不全症候群
,
RSウイルス感染症
pp.860-863
発行日 2026年8月1日
Published Date 2026/8/1
DOI https://doi.org/10.24479/ohns.0000002237
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
はじめに
幼児期から学童期の小児であれば,鼻漏,鼻閉を生じた場合,感冒等の感染やアレルギー性鼻炎によるものが多い。しかし,0歳児,特に生下時すぐからの鼻漏,鼻閉となると要因は異なり,形態的な問題や腫瘤性病変によることが多い。また新生児で鼻漏を認める場合には特殊疾患が背景にある可能性もある。生下時から0歳4カ月位までは,口腔や喉頭蓋の形態的な特徴から鼻呼吸に依存しやすく口呼吸の代償が働きにくい1,2)。そのため,この時期に鼻閉を生じることは重篤な呼吸障害となりやすい。0歳児の鼻閉は単に鼻の問題に留まらず,哺乳不良や体重増加不良の要因にもなり影響が大きい。呼吸障害や哺乳不良を生じた場合,新生児科や小児科医より鼻腔や上咽頭から喉頭までの気道評価を依頼されることも多く,0歳児の鼻漏,鼻閉の要因となりうる主な疾患について日頃から周知しておく必要がある。

© tokyo-igakusha.co.jp. All right reserved.

