特集 口腔咽頭診療の論点─多領域のスペシャリストにきく─
【扁桃摘出の適応】
腎臓内科医からみたIgA腎症に対する手術の適応
森山 能仁
1
Takahito Moriyama
1
1東京医科大学腎臓内科
キーワード:
IgA腎症
,
糖鎖不全IgA
Keyword:
IgA腎症
,
糖鎖不全IgA
pp.127-130
発行日 2026年2月1日
Published Date 2026/2/1
DOI https://doi.org/10.24479/ohns.0000001984
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はじめに
わが国でIgA腎症に対する口蓋扁桃摘出(扁摘)が行われるようになり,20年以上が経過している。IgA腎症に対する扁摘は,世界でもその他に類を見ないわが国独自の治療であるが,その背景はIgA腎症の発症・進展機序に基づくものであり,2000年代初頭からわが国では,右肩上がりで施行する施設数や施行される患者数が上昇し,多くのエビデンスがわが国より報告され,腎疾患の世界的なガイドラインKidney Disease:Improving Global Outcome(KDIGO)ガイド2012では“行わないことが望ましい”とされていたが,KDIGO2021の改訂版では“日本人では考慮される”となり,先日刊行されたKDIGO20251)においては“尿所見の寛解に寄与する治療であることが,日本の多施設から報告されており,日本腎臓学会のガイドラインで推奨されている”ということが記載され,この数年間で世界からみる日本の扁摘の認識は変わってきている。

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