特集 口腔咽頭診療の論点─多領域のスペシャリストにきく─
【扁桃摘出の適応】
皮膚科医からみた掌蹠膿疱症に対する手術適応
井汲 菜摘
1
Natsumi Ikumi
1
1日本大学医学部皮膚科学教室
キーワード:
掌蹠膿疱症
,
扁桃病巣
,
扁桃摘出
Keyword:
掌蹠膿疱症
,
扁桃病巣
,
扁桃摘出
pp.131-133
発行日 2026年2月1日
Published Date 2026/2/1
DOI https://doi.org/10.24479/ohns.0000001985
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掌蹠膿疱症とは
掌蹠膿疱症は,手掌と足底に無菌性膿疱が多発し,消退・出現を繰り返すうちに紅斑,鱗屑を伴う病変を形成する慢性炎症性皮膚疾患である1)。掌蹠膿疱症患者は中年女性が多く,喫煙率が高い1)。皮疹は露出部である手掌や荷重部位である足底に生じ,そう痒や疼痛を高率に伴うため,家事育児だけでなく手を見せる社会参加の機会,歩行やスポーツなど日常のさまざまな場面で患者は強い苦痛や不快を感じうる。そのため,患者は生活の質が著しく障害されている2)。また,前胸壁(主に胸鎖骨関節部)に疼痛・腫脹を特徴とする骨関節症状である掌蹠膿疱症性骨関節炎を約20%に伴う。骨関節炎は体軸関節や末梢関節にも生じることがあり,多関節痛とともに,倦怠感などの症状を伴う1)。掌蹠膿疱症性骨関節炎は進行すると関節の骨硬化,骨新生から関節の可動域制限を生じる可能性があり,リウマチ性疾患と同様に早期診断と治療が必要である3)。

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