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特集 副腎皮質ステロイド—どこに注意し,どう使う?
《ステロイド投与の実際》
嗅覚障害・味覚障害
Steroid therapy for olfactory dysfunction and dysgeusia
鈴木 久美子
1
Kumiko Suzuki
1
1佐賀大学医学部耳鼻咽喉科・頭頸部外科
キーワード:
嗅覚障害
,
olfactory dysfunction
,
ステロイド
,
steroid
,
味覚障害
,
dysgeusia
,
慢性鼻副鼻腔炎
,
chronic rhinosinusitis
Keyword:
嗅覚障害
,
olfactory dysfunction
,
ステロイド
,
steroid
,
味覚障害
,
dysgeusia
,
慢性鼻副鼻腔炎
,
chronic rhinosinusitis
pp.710-713
発行日 2021年8月20日
Published Date 2021/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411202782
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POINT
●エビデンスレベルの高い嗅覚障害の治療法には,鼻茸を伴う慢性副鼻腔炎に対する経口・鼻噴霧ステロイド療法,アレルギー性鼻炎に対する鼻噴霧ステロイド療法がある。
●ベタメタゾン点鼻療法は,鼻噴霧ステロイド療法よりも強力な抗炎症効果が期待できる。点鼻姿勢が重要であり,枕なし側臥位は有効である。下垂体・副腎系の抑制といった副作用を避けるため,長期使用にあたっては休薬期間を設ける。
●ステロイド療法は,症候性の味覚障害に有効な場合がある。
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