特集 鼻科診療の論点-異なる立場の対話とディベート-
【異なる診療科の立場から】
好酸球性副鼻腔炎の対応―呼吸器科医の立場から―
小林 良樹
1
Yoshiki Kobayashi
1
1関西医科大学附属病院アレルギーセンター
キーワード:
好酸球性副鼻腔炎
,
Airway Medicine
,
Bio製剤
,
難治性喘息
Keyword:
好酸球性副鼻腔炎
,
Airway Medicine
,
Bio製剤
,
難治性喘息
pp.169-172
発行日 2025年2月1日
Published Date 2025/2/1
DOI https://doi.org/10.24479/ohns.0000001468
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はじめに
近年,喘息の罹患率は上昇傾向を認めている。喘息症例のうち1割弱程度は重症に該当するが,そのうち約80%はtype 2炎症型とされている1)。重症喘息のコントロールに欠かせないのは合併症のケアであり,多彩な合併症のなかでもtype 2気道炎症の好酸球性副鼻腔炎(eosinophilic chronic rhinosinusitis:ECRS)の影響力は大きい。本稿では,ECRSを合併する喘息に対するアプローチの仕方を実際の症例も交えて考えていきたい。
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