特集 鼻科診療の論点-異なる立場の対話とディベート-
【異なる診療科の立場から】
好酸球性副鼻腔炎の対応―耳鼻咽喉科医の立場から―
中山 次久
1
Tsuguhisa Nakayama
1
1獨協医科大学耳鼻咽喉・頭頸部外科学教室
キーワード:
好酸球性副鼻腔炎
,
好酸球性ムチン
,
残存蜂巣
,
生物学的製剤
Keyword:
好酸球性副鼻腔炎
,
好酸球性ムチン
,
残存蜂巣
,
生物学的製剤
pp.165-168
発行日 2025年2月1日
Published Date 2025/2/1
DOI https://doi.org/10.24479/ohns.0000001467
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はじめに
好酸球性鼻副鼻腔炎は,1990年代後半より増加傾向にあった内視鏡下鼻内副鼻腔手術とマクロライド少量長期療法に抵抗する症例,つまり手術後に再発をきたす難治例に,気管支喘息の合併や副鼻腔粘膜への好酸球浸潤が多いなどの特徴があることから,2001年に春名らにより提唱された新たな疾患概念である1)。
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