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Review Article
Heads-up surgery—内視鏡下耳科手術と外視鏡下耳科手術
Heads-up surgery: endoscopic and exoscopic ear surgery
欠畑 誠治
1,2
Seiji Kakehata
1,2
1山形大学医学部耳鼻咽喉・頭頸部外科学講座
2太田総合病院中耳内視鏡手術センター
キーワード:
TEES
,
ExES
,
死角
,
手術時の姿勢の改善
,
真珠腫手術
,
dual approach
Keyword:
TEES
,
ExES
,
死角
,
手術時の姿勢の改善
,
真珠腫手術
,
dual approach
pp.1038-1050
発行日 2023年11月20日
Published Date 2023/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411203524
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Summary
●顕微鏡下耳科手術の問題点として,「死角」の存在と,術者に負担を強いる「手術時の姿勢」がある。内視鏡下耳科手術と外視鏡下耳科手術はこれらの問題点を解決し,heads-up surgeryという新たなパラダイムへの道を拓いた。
●経外耳道的内視鏡下耳科手術では,術者の正面に術野を,その延長線上にモニターを置くというきわめて自然な姿勢で手術を行える。
●外視鏡は顕微鏡を覗き込むというくびきから術者を解放した。また小型かつ自由度の高いカメラによりワーキングスペースが広くなり,術野も確保しやすいなどの利点がある。
●モニターで内視鏡の画像と外視鏡の画像を瞬時に切り替えたり,2画面表示させたりすることが可能になる。両者の使用によりシームレスなheads-up surgeryが可能となる。
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