特集 てこずった症例・難治症例にどう対応するか
頸部領域
原発性副甲状腺機能亢進症の手術不成功症例
渡辺 健太
1
,
渡部 涼子
1
,
松村 公男
2
,
竹下 章
2
,
竹内 靖博
2
,
武田 英彦
1
Kenta Watanabe
1
,
Ryoko Watanabe
1
,
Kimio Matsumura
2
,
Akira Takeshita
2
,
Yasuhiro Takeuchi
2
,
Hidehiko Takeda
1
1虎の門病院耳鼻咽喉科
2虎の門病院内分泌代謝科
キーワード:
原発性副甲状腺機能亢進症
,
高カルシウム血症
Keyword:
原発性副甲状腺機能亢進症
,
高カルシウム血症
pp.1144-1147
発行日 2024年9月1日
Published Date 2024/9/1
DOI https://doi.org/10.24479/ohns.0000001272
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はじめに
原発性副甲状腺機能亢進症(primary hyperparathyroidism:PHPT)は0.1%以上の有病率とされ,かなり高頻度の内分泌疾患といえる1)。従来は直接的な高カルシウム血症の症状により発覚することが多かったが,近年では骨粗鬆症や尿路結石に伴う検査,日常診療における定期的な採血,人間ドックなどの健診を契機にPHPTと診断されるケースが増えてきており,その多くが自覚症状に乏しい軽度高カルシウム血症の症例となっている2)。
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