特集 内分泌Up To Date
骨・ミネラル代謝
原発性副甲状腺機能亢進症
間中 勝則
1
1東京大学医学部附属病院腎臓・内分泌内科
キーワード:
原発性副甲状腺機能亢進症
,
高カルシウム血症
,
副甲状腺ホルモン
,
高カルシウム血症性クリーゼ
Keyword:
原発性副甲状腺機能亢進症
,
高カルシウム血症
,
副甲状腺ホルモン
,
高カルシウム血症性クリーゼ
pp.2489-2496
発行日 2019年12月1日
Published Date 2019/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika124_2489
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
Summary
▪原発性副甲状腺機能亢進症(PHPT)は比較的頻度の高い内分泌疾患で,高カルシウム血症の原因として最も多い.
▪偶発的に,または骨粗鬆症や尿路結石の原因検索のなかで診断される頻度が増えてきている.
▪診断では,高カルシウム血症に対して不適切に副甲状腺ホルモン(PTH)が高値であり,尿中Caが少なくないことを確認する.
▪治療の基本は,症候性であれば手術であり,無症候性に対してもNIHのガイドライン2013に沿って手術を中心に治療を検討する.副甲状腺がん・手術不能例・術後再発例による高カルシウム血症とそれによる症状の改善にcinacalcetが有用である.
▪副甲状腺腫瘍の遺伝的な背景に関しても知見が蓄積されつつある.
© Nankodo Co., Ltd., 2019