Japanese
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臨床報告・1
骨融解顕著な骨褐色腫で発見された原発性副甲状腺機能亢進症の3例
Primary hyperparathyroidism with brown tumors:a report of 3 cases
沖田 充司
1
,
佐野 由文
1
,
土井原 博義
1
,
清水 信義
1
,
濱崎 周次
2
Atsushi OKITA
1
1岡山大学医学部附属病院第2外科
2岡山大学医学部附属病院病理部
キーワード:
原発性副甲状腺機能亢進症
,
骨褐色腫
Keyword:
原発性副甲状腺機能亢進症
,
骨褐色腫
pp.1575-1579
発行日 2002年11月20日
Published Date 2002/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407905066
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はじめに
原発性副甲状腺機能亢進症(PHP)は,従来,線維性骨炎や骨褐色腫などの骨病変が特徴とされてきたが,検査技術の向上で早期発見が可能となり,骨病変を主体としたPHPの頻度は減少しつつある.
当科において1990〜1999年の10年間に副甲状腺手術を24例経験し,そのうちPHPが22例(うちMENIが3例),二次性が1例,非機能性副甲状腺嚢腫が1例であった.とくにPHPについては,臨床病型分類では生化学型(不顕性型)が12例(54.5%),腎結石型7例(31.8%),骨型3例(13.6%)であった.その発見動機においては,無症状・スクリーニングが7例(31.8%)と最も多く,続いて筋神経症状4例(18.2%),腎病変4例(18.2%)で,MEN3例(13.6%),骨病変3例(13.6%),消化器症状1例(4.5%)となっていた.
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