特集 てこずった症例・難治症例にどう対応するか
口腔咽頭領域
口腔腫脹が持続し治療に難渋した花粉食物アレルギー症候群症例
阪本 大樹
1
,
濱田 聡子
1,2,4
,
小林 良樹
3,4
Daiki Sakamoto
1
,
Satoko Hamada
1,2,4
,
Yoshiki Kobayashi
3,4
1関西医科大学香里病院耳鼻咽喉科,
2関西医科大学香里病院アレルギーセンター
3関西医科大学耳鼻咽喉科・頭頸部外科学講座,
4関西医科大学附属病院アレルギーセンター
キーワード:
花粉食物アレルギー症候群
,
舌下免疫療法
,
オマリズマブ
Keyword:
花粉食物アレルギー症候群
,
舌下免疫療法
,
オマリズマブ
pp.1061-1064
発行日 2024年9月1日
Published Date 2024/9/1
DOI https://doi.org/10.24479/ohns.0000001250
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はじめに
花粉-食物アレルギー症候群(以下PFAS)は口腔アレルギー症候群(以下OAS)の亜型で,花粉症患者において,花粉と交差反応を示す新鮮な野菜や果物を摂取した後に,主に口やのどに局所的に生じる即時型アレルギー反応である。花粉症患者の増加に伴い,PFASの患者数も増加傾向にある。PFASの治療は原因となる果物や生野菜の摂取を控えることが基本であるが治療法は確立されていない。
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