増刊号 臨床ですぐ役立つ! 診療ガイドライン・手引き・指針のポイント解説
関連領域
18.アレルギー
花粉-食物アレルギー症候群
加藤 幸宣
1
1福井大学医学部耳鼻咽喉科・頭頸部外科
キーワード:
口腔アレルギー症候群
,
IgE依存性食物アレルギー
,
アレルギー性鼻炎
,
交差反応
Keyword:
口腔アレルギー症候群
,
IgE依存性食物アレルギー
,
アレルギー性鼻炎
,
交差反応
pp.245-247
発行日 2025年4月30日
Published Date 2025/4/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.091434910970050245
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
POINT
◆花粉-食物アレルギー症候群(PFAS)とは,花粉感作後に,花粉と交差抗原性を有する植物性食物を経口摂取してアレルギー症状をきたす病態を指す。
◆原因食物は果物・野菜や豆類で,一人の患者が複数の原因食物をもつことが多い。カバノキ科花粉感作によるバラ科果物アレルギー(リンゴやモモなど)が代表的である。
◆PFASは口腔咽頭症状に限局することが多い。時に鼻症状や眼症状,皮膚症状,消化器症状,呼吸器症状が現れ,稀ではあるがアナフィラキシーショックに陥ることもあるので注意が必要である。
◆治療の基本は原因食物の除去である。加熱調理された加工食品であれば,摂取できることが多い。

Copyright © 2025, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.