特集 COVID-19後の診療の工夫と心のケア
【各論】 COVID-19後の新たな診療
成人・高齢者の難聴
内田 育恵
1,2
Yasue Uchida
1,2
1愛知医科大学耳鼻咽喉科・頭頸部外科
2国立長寿医療研究センター老化疫学研究部
キーワード:
COVID-19
,
マスク
,
高齢社会白書
,
ポストコロナ
,
軟骨伝導イヤホン
Keyword:
COVID-19
,
マスク
,
高齢社会白書
,
ポストコロナ
,
軟骨伝導イヤホン
pp.829-832
発行日 2024年8月1日
Published Date 2024/8/1
DOI https://doi.org/10.24479/ohns.0000001179
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はじめに
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は,“新型インフルエンザ等感染症(いわゆる2類相当)” として扱われていたのが,令和5年5月8日から “5類感染症” に変更され,感染症法に基づく,新型コロナ陽性者および濃厚接触者の外出自粛義務はなくなった。日常における基本的感染対策が一律に求められることはなくなり,店舗や施設入室前の検温や,飛沫防止シートは廃止され,マスクの着用やアルコール手指消毒も個人・事業者の判断による任意となった。ただし厚生労働省からの情報発信では,医療機関や高齢者施設などにおいては引き続きマスク着用が推奨されており(図1)1),施設によってはアクリル板パーテーションが常設となっていたり,マスクを通した対話や交流が,今後も日常的に続くことが考えられる。
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