連載 古典あれこれ
アイリーン・ユーイング,アレクサンダー・ユーイング―子どもへの読話と補聴器による教育,聴力検査法の開発―
富澤 晃文
1
Akifumi Tomizawa
1
1国際医療福祉大学保健医療学部言語聴覚学科
キーワード:
Irene Ewing
,
Alexander Ewing
,
聴覚障害児教育
Keyword:
Irene Ewing
,
Alexander Ewing
,
聴覚障害児教育
pp.444-447
発行日 2024年4月1日
Published Date 2024/4/1
DOI https://doi.org/10.24479/ohns.0000001045
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マンチェスター大学とユーイング卿夫妻
今から遡ること100年前,1919年にイギリスのマンチェスター大学ビクトリア校に聾教育のための教員養成課程が設置されることになった。当時,1年間で修了できる短期課程であったものの,大学への正式な聾教育の課程設置としてはイギリス初となった。これはマンチェスター市の綿工業の実業家ジェームス・ジョンズ(James Jones)卿が,聾教育教員養成のために行った多額の寄付による。彼の息子エリス(Ellis Llwyd Jones)は先天性聴覚障害のために口話教育を受けて社会人となったが,1918年に逝去した。このことがきっかけとなっている。
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