特集 意外と知らない外用薬の知識
各種外用薬と注意すべき副作用
副腎皮質ステロイド―2.吸入薬―
小高 倫生
1
,
松瀬 厚人
1
Norio Kodaka
1
,
Hiroto Matsuse
1
1東邦大学医療センター大橋病院呼吸器内科
キーワード:
外用薬
,
副腎皮質ステロイド薬
,
吸入ステロイド薬
Keyword:
外用薬
,
副腎皮質ステロイド薬
,
吸入ステロイド薬
pp.15-17
発行日 2024年1月1日
Published Date 2024/1/1
DOI https://doi.org/10.24479/ohns.0000000914
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はじめに
副腎皮質ステロイド薬は,強力な抗炎症作用や免疫抑制作用があり,自己免疫疾患やアレルギー疾患など多くの疾患に使用される。剤形としては,静注薬,筋注薬,経口薬,吸入薬がある。気管支喘息の長期管理薬は,気道の炎症や喘息症状をコントロールする目的で,ステロイドが使用されてきたが,副作用の面からも吸入ステロイド薬(inhaled corticosteroid,以下ICS)が基本的に使用され,本邦においてはすべての喘息患者に対する長期管理薬の第一選択薬となっている。
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