特集 意外と知らない外用薬の知識
各種外用薬と注意すべき副作用
副腎皮質ステロイド―1.皮膚外用薬―
二村 恭子
1
Kyoko Futamura
1
1藤田医科大学ばんたね病院総合アレルギー科
キーワード:
外用薬
,
副腎皮質ステロイド
,
ステロイド外用薬
,
抗炎症効果
,
副作用
Keyword:
外用薬
,
副腎皮質ステロイド
,
ステロイド外用薬
,
抗炎症効果
,
副作用
pp.10-14
発行日 2024年1月1日
Published Date 2024/1/1
DOI https://doi.org/10.24479/ohns.0000000913
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はじめに
ステロイド外用薬は1950年代から皮膚炎症治療薬として使用されるようになったが1),その有効性は革命的と言っても過言ではないほどに皮膚疾患の治療にインパクトを与える出来事であった。わが国において1990年代には一時期ステロイドバッシングともいえる事象があり,主にアトピー性皮膚炎の治療現場における混乱が起こったが,日本皮膚科学会や厚生労働省の研究班などが相次いで診療ガイドラインを策定,正確な情報を提供することで事態は次第に沈静化した。その後,2つのガイドラインはそれぞれ日本皮膚科学会と日本アレルギー学会が改訂を重ねたが,2018年になって両者が統合され,現在では最新版である「アトピー性皮膚炎診療ガイドライン2021」2)に更新されている。
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