特集 手術をしない音声・構音・言語の治療
音声障害の治療
病態に応じた対応―心因性発声障害
宮本 真
1
Makoto Miyamoto
1
1杏林大学医学部耳鼻咽喉科学教室
キーワード：
心因性発声障害
,
音声治療
,
心理療法
,
転換性障害
Keyword:
心因性発声障害
,
音声治療
,
心理療法
,
転換性障害
pp.499-501
発行日 2023年5月1日
Published Date 2023/5/1
DOI https://doi.org/10.24479/ohns.0000000556
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はじめに
心因性発声障害（psychogenic voice disorder：PVD）は，音声障害ガイドライン（2018年度版）において，（大分類）心理的疾患・精神疾患の中で（中分類）身体症状および関連症群に分類されている1）。感情・情緒面の障害が正常な声の消失（無言）もしくは発声障害という形の身体症状として現れたものである2,3）。
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