特集 手術をしない音声・構音・言語の治療
音声障害の治療
病態に応じた対応―声帯結節
佐藤 剛史
1
Takeshi Sato
1
1東北大学病院耳鼻咽喉・頭頸部外科
キーワード:
音声治療
,
声帯結節
,
声の衛生指導
,
音声訓練
Keyword:
音声治療
,
声帯結節
,
声の衛生指導
,
音声訓練
pp.487-489
発行日 2023年5月1日
Published Date 2023/5/1
DOI https://doi.org/10.24479/ohns.0000000552
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はじめに
声帯結節は,声帯膜様部中央に左右対称的にできる小結節で,10歳台前半以下の男子と成人女性に好発である1)。声帯結節は声の多用や濫用により声帯粘膜への機械的刺激が持続した結果,粘膜固有層浅層の浮腫や上皮の肥厚などが本態と考えられている1)。声の多用や濫用が成因であることから,教師や保育士,歌手など音声を酷使する職業でその発生頻度が高くなる。
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